こめきちdiary

日々の仕事、生活でぶち当たった問題の解決策を書き残しています。あなたのお役に立てれば幸いです。

MacBookの裏蓋を開けてみる~MacBook Pro 2016の内部クリーニング~


はじめに

筆者愛用のMacBookは2016年製である。かれこれ8年使用している。
かねてからCPU冷却ファンの音が気になっていたのでファンの掃除を思い立った。
開封に必要な道具と裏蓋の開け方の紹介をしようと思う。

目次

準備する工具

MacBookを開けるために必要な工具は以下の通りである。
筆者はピック以外は持っていなかったのでAmazonで新たに購入した。

1. 星型ドライバー

MacBookの裏蓋ネジは特殊な形状(星型)をしているため、通常のプラスドライバーは使えない。
「星型ドライバー(1.2mm)」が必要である。

2. 吸盤

本体と裏蓋の隙間を開けるために使用する。必須ではないが、無理にこじ開けると傷を付ける恐れがあるためである。

3. ピック

裏蓋オープナーの定番、ギターピックである。島村楽器で110円。
専用品も存在する。


【星型ドライバー(1.2mm)】

【吸盤】

なお、吸盤を実際に使ってみての感想であるが、ここまで大きくて強力な吸盤でなくても目的は達せられると思ったのであった。裏蓋を数ミリ持ち上げられれば良いだけである。

吸盤はダイソーのコレで事足りる気がする。

工具が届いた

注文の翌日、無造作に封筒に入って届いた。
使えればOKであるので、梱包は気にしない。


まずは手順の調査から

まずは裏蓋を開ける方法を確認する。
今はYouTubeがあるので調べるのも容易だ。便利な時代になったものだ。長生きはするものである。

筆者が参考としたサイト、動画から有用なものをピックアップしたものが以下である。

①【実は簡単!】MacBookProのボトムケースを取り外す方法
https://mac.arst.jp/macbookpro-bottomcase/14969/
動画ではないが手順を把握しやすい。

②【MacBook Pro 2020 Intel 13inch A2251 Disassemble 裏蓋を開ける動画 分解】
https://www.youtube.com/watch?v=_xdnlgfbrOg
前半のこじ開けはドキドキするが、後半の裏蓋をスライドし、ツメを外す所作が上手い。

③【MacBook Pro 裏ぶたの外し方解説! ホコリをとったらMacの動作がサクサクに】
https://www.youtube.com/watch?v=YHkX_5db3nA&t=648s
開け始めから開け終わりまでハラハラの連続。どこまで雑に扱っても大丈夫かを把握できる点で有用である。


作業開始

道具、作業手順と準備が整ったため、いよいよ開封作業に入る。

1. ネジ外し

ネジを外していく。このMacBook Pro 2016は6箇所のネジで固定されている。

ネジをなめてしまわないよう星型ドライバーを軽くネジに押し付けながら回す。
なお、ネジの長さは3種類あった。

ガムテープに貼り付けておくとネジを戻す際に同じ箇所に戻せる。

2. 裏蓋を持ち上げる

ネジを外しただけでは裏蓋は外れない。裏蓋のサイド中央あたりの4箇所がキャップで、ディスプレイ側2箇所が金属のツメで固定されているためである。
先ずは中央のキャップを外してゆく。
吸盤でフタを持ち上げる。吸盤が強力すぎて裏蓋を歪めるとイヤなので、レバーを半分引いた状態から装着した。

オーバースペック感ありありの図

ピックが差し込める隙間を作るためなので大きな力は要らない。ピックを差し込むことができれば吸盤の役目は終わりである。

ピックを静かに横にスライドさせる。サイドの中央部で指を差し込み、上に開く方向に力を入れると「ポンッ」という音とともに内部のキャップが外れる。その際、くれぐれも開き過ぎないようにすること。

3. 裏蓋をスライドさせる

裏蓋が中央まで開くようになったら、ディスプレイ側の2個所のツメを外す作業に取り掛かる。
金属のカギ爪ではまっているので、裏蓋を少し持ち上げつつタッチパッド側にスライドさせる。
言葉でいうと簡単であるが、力の入れ加減が難しい。
裏蓋を開きすぎると、ツメが接着された裏蓋部分を歪めることになるため開き過ぎには注意を払うこと。

参考までに裏蓋が歪んでしまった動画を紹介しておく。

2:30あたりを見ると、裏蓋のツメ接着箇所が歪んでしまっている。

筆者はタッチパッド側の蓋の隙間に人差し指を入れ、裏蓋を親指とでつまみ、本体側に残りの指をかけてテコの原理で引っ張った。
同時にディスプレイ側の裏蓋の片方をアームレスト側に押し出す。
片方がずらせたら、もう一方も同じように押し出す。

赤枠が固定されていた箇所。
ツメのアップ

開けてはみたものの

全くきれいな状態で拍子抜けであった。
デスクトップPCを常用し、MacBookは使用頻度が少ないためかホコリで汚れていなかった。

ホコリによるCPUファンの異音と思っていたが、ファン自体が寿命を迎えつつあるということだろうか。。。

吸盤の跡

吸盤は密着度を保持するため軟質のゴムが使用されている。
そのため、使用後吸盤の跡が薄っすらと残ってしまった。

アルコールティッシュで拭いたところ、跡はきれいに取れた。

おわりに

今回は開け損でおわった。
しかし、MacBookの裏蓋を開けられるスキルが身に着けられた。今後のメンテナンスに役立つものと思われる。
(そうならないほうが幸せではあるが。。。)

なお、自分で開ける事がためらわれる方には、「カメラのキタムラ」をおすすめする。
MacBookは、出荷終了から5年を経過するとビンテージ製品扱いとされ、Appleで修理をしてもらうと非常に高額となる。
カメラのキタムラはApple正規サービスプロバイダでありながらも、Appleより安価に対応してもらえる可能性がある。
ファンの異音にも対応してくれるとのことだ。
まずは、見積もりを取ってみて決めるのが良かろう。
https://www.kitamura.jp/service/apple/column/mac-noise-1.html#8
www.kitamura.jp

ちょっと古いが、実際に修理した記事が下記である。ご参考までに。
https://ryuta46.com/417
ryuta46.com

以上