こめきちdiary

日々の仕事、生活でぶち当たった問題の解決策を書き残しています。あなたのお役に立てれば幸いです。

探していた思い出の本が再販された〜ポケットの中の赤ちゃん〜

はじめに

ずっと手元に置いておきたい思い出の本が、誰にでも一冊はあるであろう。
半ば入手を諦めていた書籍を手に入れることができたので、その経緯を書き残しておこうと思う。

目次

あの本をまた読みたい

筆者の家では長年、「ポケットの中の赤ちゃん」(作、絵:宇野和子、1971年講談社刊)という児童文学書を探していた。
妻の思い出の本だそうで、幼少のころ何度も繰り返し読んだのだそうだ。
それを妻の成人後、妻の母上が誤って処分してしまったのだそうだ。

この本はとうの昔に絶版となっており、1998年と2001年に再版されたものの、現在では実店舗やネット書店でも見つからない。
やっと見つけたメルカリの古本は非常な高値がついていたり、と手に入らない幻の本となっていた。
それでも諦めきれずにヤフオク、メルカリにメール通知を登録していた。

突然の通知

そんなことも忘れていた先日のこと。ヤフオクから新着のお知らせメールが届いた。古本で1500円。
買える値段である。妻に伝えた。
たが、妻曰く表紙が違うと言う。
この本には初版装丁と新装版とが存在し、妻が所有していた本は新装版であった。
せっかく手に入れられる価格の本が出たというのに残念なことである。
諦めきれずにGoogle検索してみる。

ポケットの中の赤ちゃん 宇野和子

以前は検索に出てこなかった新品本の情報が続々と出てくる。
そしてどこも定価の2,200円で売っている。どういうことであろう???
 「新装版で復刊決定」
と記載がある。筆者の知らぬ間に復刊されていたようである。

復刊ドットコムで再版されていた

出版社は「復刊ドットコム」。
筆者は知らなかったのだが、復刊ドットコムは2000年からサービスを開始しているそうで、ネット書店としては老舗である。
この出版社のユニークなところは、復刊してほしい絶版本の復刊リクエストをコメントを添えて投票できるところである。
その投票が一定数に達すると復刊ドットコムのスタッフが出版社や著者に交渉し、復刊を実現してくれるのである。なんと素晴らしい仕組みであろうか。

ポケットの中の赤ちゃんの得票数は2024年9月確認時、230票であった。その中には作者のお孫さんのコメントもあり感慨深い。
そして2024年3月に復刊が決定し、5月に復刊されたようだ。
感謝の思いを込めて復刊ドットコムのサイトから購入することにする。
さらに嬉しいことに、今なら復刊記念の特典として、表紙絵を含む名場面のイラストの絵はがきが3枚も付いてくるという。

本が届いた

注文から3日して佐川便で届いた。

箱から取り出したところ
発行所に「復刊ドットコム」の文字

特典の絵はがきもきれいな状態で同梱されていた。

特典の絵はがき達

おわりに

今回、思いがけず欲しかった本を新品で手にすることができた。絵はがきという素晴らしい特典付きである。
最初のきっかけを作ってくれたヤフオクの出品者、再販を諦めず復刊リクエストに投票していただいた方々、そして何よりも再版をしてくれた復刊ドットコムの関係者の方々に感謝である。

今年2つ目の「いいもの」に出会った。

以上