はじめに
エクセルで「すべて検索」すると、いつまでも検索が終わらないことがあります。
そして、そのまま放置しているとエクセルが固まったり、クラッシュしたりします。エスケープキー(ESC)で中止と表示されていますが、押しても「応答なし」のままなかなか戻ってきません。
この事象の対処方法を紹介したいと思います。
目次
1.事象の再現
まずはサンプルを作成して事象を再現してみます。
「すべて検索」が無限ループを起こすための条件は以下のとおりです。
(1)セルを縦方向に結合する。
(2)結合したセルに文字列を入力する。
(3)結合したセルの右側に、結合したセルと両方のセルが検索に一致する文字列を入れる。
上記の条件に沿って作ったのが下のエクセルシートです。
ctrl+F で検索画面を出して、
”あいう”と入力してから「すべて検索」を実行してみてください。
セルアドレス部がクルクル切り替わって、検索が終わらないでしょう。
エスケープキーで検索を中止しても、しばらく待たされて膨大な件数の検索結果が表示されます。しかも特定の位置の繰り返し。
この事象は日本語に限ったことではなく、英数字でも発生しますので、文字コードに起因した事象ではないようです。
2.解消方法
「どうしてそうなるのか?」は分かっていないのですが、「どうすれば回避できるのか?」は分かっているので、それを説明します。
「検索方向」を「行」→「列」に変更してから「すべて検索」します。
下のとおり、意図した通りの結果が返ってきます。
以上です。