
丹沢大山は、神奈川県伊勢原市に位置し、古くから霊山として信仰を集めてきた山である。
大山は東京都内からでも簡単に見つけることができる。
富士山の手前に見える山塊が丹沢の山々であるが、その左端にきれいな三角形をした山が大山である。
都心からのアクセスも良く、豊かな自然と歴史的な背景を持つ人気の登山スポットである。
大山は、よく初心者向けと言われるが侮ってはいけない。
登山の起点となる「大山ケーブルバス停」の標高が300m。大山山頂は標高1250mである。
じつに標高差950m(!)
ケーブルカーを利用しても、山上駅(標高700m)から山頂までの標高差は550mもある。
対して、高尾山はどうか。
起点の「高尾山口駅」が標高200m。高尾山頂が標高599m。
こちらは400mの標高差である。
ケーブルカーの高尾山駅(標高470m)からならば、130m足らずである。
さらに、大山は平地が少ない。登山者は行きは登り続け、帰りは下り続け、と体力的に厳しいのである。
大山の山頂には阿夫利神社(本社)があり、山の中腹に阿夫利神社(下社)がある。
その下社の階下に、さくらやという茶店がある。
そこの名物となっているのが「ルーメソ」である。

写真でおわかりと思うが、ラーメンののぼり旗を横に吊るしておいたものが誤読されて付いた名称である。
機会があれば食べてみたいと願っていたが、いつになっても訪れないので自分で機会を作ることにした。
ルーメソを食べるために大山に登る。
登山はあくまでおまけである。
山頂はおまけなので登りは少ない方が都合がよい。
というわけでヤビツ峠からのコースとした。
ヤビツ峠の標高は760m。山頂までの勾配も比較的緩やかであるため、山頂まで最も楽にアクセスできる。
大山山頂、見晴台を経て4時間弱で阿夫利神社下社へ到着した。
程よく疲れるつもりであったが、長い下り道のために脚の疲労が激しい。
さて、お目当てのさくらやである。

軒先のオープンスペースと店内が選べる。店内を選択した。
ラーメンは「醤油ラーメン」か「味噌ラーメン」が選べる。価格はともに800円だ。山茶屋の物価としては高くない。
醤油ラーメンを注文。
程なくしてラーメンが運ばれてきた。

トッピングは、海苔、メンマ、チャーシュー、ねぎ、そしてナルト🍥である。
基本に徹したラーメンだ。これでよい。
疲れたカラダに余計な装飾は不要である。
スープからいただく。
鶏ベースの澄んだスープにしょうゆ味。美味い。
麺をすする。
熱々のラーメンが登山で疲れているカラダに染み入る。

山頂で食べるインスタントラーメンの美味しさは格別であるが、それ以上の感動が味わえる。
たぶんケーブルカーで登ってすぐに食したのでは、この美味さは味わえないであろう。
自分の足で登ってヘトヘトになったその先に、この旨さがある。
ルーメソでお腹も心も満たしたあとは、阿夫利神社で湧水「大山名水」(無料)を汲んで下山するのであった。